内閣支持率各社比較【2026年10月】高市内閣の最新値と前回比を徹底解説
2026年10月25日時点で公表されている各社の世論調査を見ると、高市早苗内閣の支持率は、JNNの63.0%から時事通信の42.4%まで、大きな開きがあります。同じ内閣を対象にした調査でありながら、なぜ20ポイント以上の差が生じるのでしょうか。
背景には、調査日、電話や個別面接といった調査方式、質問文、回答者の構成などの違いがあります。さらに、10月14日の簗和生前農林水産相の辞任をめぐる問題も、調査の実施時期によって結果の受け止め方を左右する要素になっています。NHK、読売新聞・NNN、朝日新聞、共同通信、時事通信、JNN、FNN・産経の最新値と前回比を整理し、数字の違いから何が読み取れるのかを検証します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 最新値の比較:各社の2026年10月調査では、高市内閣の支持率は42.4~63.0%。調査機関によって20.6ポイントの差があります。
- 差が出る理由:調査日だけでなく、RDD方式による電話調査と個別面接方式の違い、質問文、回答率なども結果に影響します。
- 正しい見方:単月の最高値・最低値だけで判断せず、同じ調査機関の前回比と複数社の共通傾向を確認することが大切です。
【2026年10月最新】高市内閣の支持率は各社でどれだけ違う?
2026年10月の内閣支持率各社比較で目を引くのは、調査機関によって結果が大きく異なることです。JNNは63.0%、FNN・産経は62.6%と6割を超える一方、時事通信は42.4%、共同通信は49.1%でした。
特に注目したいのは、調査日が近い会社同士でも差が出ている点です。10月17~18日に調査したFNN・産経の支持率は62.6%ですが、同じ週末の共同通信は49.1%、朝日新聞は50%でした。単純に調査日が違うからと説明するだけでは、この開きを十分に理解できません。
なお、ここで比較するのは、2026年10月25日までに公表された各社の10月調査です。各社の調査時期は同一ではなく、JNNは10月3~4日、NHKと時事通信は10月9~12日、その他の複数社は10月16~18日を中心に調査しています。すべてを同じ時点の数字として扱わないことが、比較の出発点になります。

【一覧表】NHK・読売・朝日・共同・時事・JNN・FNNの支持率と前回比
各社の公表結果を、調査日、内閣支持率、不支持率、前回比、調査方式の順に整理しました。前回比は、それぞれの調査機関が公表した直前の調査との比較です。調査日や質問の条件が異なるため、横一列の順位だけで優劣を決めることはできません。
| 調査機関 | 調査日 | 支持率・前回比 | 不支持率・前回比 | 調査方式・回答数 |
|---|---|---|---|---|
| NHK | 10月10~12日 | 51%(2ポイント減) | 32%(1ポイント増) | RDD方式の電話調査。1,184人が回答 |
| 読売新聞・NNN | 10月16~18日 | 57%(2ポイント減) | 30%(前回と同じ) | 全国世論調査。電話調査 |
| 朝日新聞 | 10月17~18日 | 50%(前回51%) | 35%(前回33%) | 全国電話世論調査 |
| 共同通信 | 10月17~18日 | 49.1%(4.3ポイント減) | 33.0% | 固定・携帯電話。1,050人が回答 |
| 時事通信 | 10月9~12日 | 42.4%(1.7ポイント減) | 29.7%(0.4ポイント増) | 個別面接方式。対象2,000人、有効回収率58.4% |
| JNN | 10月3~4日 | 63.0%(0.5ポイント増) | 33.9%(1.0ポイント減) | RDD方式の電話調査。1,022人が回答 |
| FNN・産経 | 10月17~18日 | 62.6%(1.0ポイント増) | 32.3%(0.1ポイント増) | RDD方式の電話調査。1,014人が回答 |
出典:NHK、読売新聞・NNN、朝日新聞、共同通信、時事通信、TBS NEWS DIG(JNN)、FNNプライムオンラインの2026年10月公表資料。回答数は各社の公表内容に基づきます。前回比が明示されていない項目は、表中に数値を補っていません。
この表から読み取れるポイントは3つあります。
1つ目は、支持率の最高値と最低値の差が20.6ポイントあることです。JNNの63.0%と時事通信の42.4%を比較すると、同じ高市内閣でも数字の見え方が大きく違います。ただし、JNNの調査は10月3~4日、時事通信は10月9~12日であり、調査方式も異なります。この差をそのまま国民の意見の分裂と解釈するのは適切ではありません。
2つ目は、前回比が各社で異なることです。NHKは2ポイント減、共同通信は4.3ポイント減、時事通信は1.7ポイント減でした。一方、JNNは0.5ポイント増、FNN・産経は1.0ポイント増です。内閣支持率の変化を読むには、今回の数値だけでなく、その調査機関が前回からどの程度動いたかを見る必要があります。
3つ目は、不支持率の差が支持率ほど大きくないことです。今回の表では、不支持率が確認できる各社の数値はおおむね29.7~35%に収まっています。支持率の大きな開きが、そのまま反対意見の大きな開きを意味するわけではありません。支持とも不支持とも答えない人の割合や、回答区分の違いにも目を向ける必要があります。
【なぜ差が出る?】RDD方式・個別面接・質問文の違いを検証
内閣支持率が各社で異なる理由は、主に調査方式、質問の設計、回答者の構成、調査時期の4つに整理できます。日本世論調査協会の解説でも、標本誤差に加えて、面接法と電話法の違い、質問の順番や表現、調査主体による回答者の偏りなどが、調査結果の違いにつながると説明されています。
RDD方式とは? 固定電話と携帯電話を使う調査の仕組み
RDDは「Random Digit Dialing」の略で、コンピューターで無作為に電話番号を生成して調査対象に連絡する方式です。固定電話だけに依存せず、携帯電話も対象に含めることで、電話帳に掲載された世帯だけでは捉えにくい人々にも接触する仕組みです。
NHKの10月調査では、全国の18歳以上を対象に2,910人へ電話をかけ、1,184人から回答を得ました。回答率は41%です。JNNは固定電話と携帯電話を合わせて2,757人を対象とし、1,022人から有効回答を得ています。FNN・産経も固定電話と携帯電話を使ったRDD方式で、1,014人が回答しました。
ただし、RDD方式だからといって、すべての有権者の意見を完全に再現できるわけではありません。知らない番号からの電話に応じるか、調査に協力するかといった行動にも差があります。回答者の年齢や性別、地域などを考慮した補正が行われる場合でも、回答しなかった人の意見を完全に把握できるわけではありません。
時事通信の個別面接方式は何が違う?
時事通信の10月調査は、全国の18歳以上2,000人を対象にした個別面接方式です。有効回収率は58.4%で、支持率は42.4%でした。電話を使う他社とは、回答を得るための接触方法が異なります。
個別面接には、調査員が対象者と直接やり取りできる利点があります。一方で、調査員の存在や対面で答える状況が、回答のしやすさに影響する可能性もあります。電話調査にも、電話に応じやすい人と応じにくい人の違いがあります。どちらか一方が常に正確というわけではなく、方式ごとの特性を理解することが必要です。
「支持しますか」と「支持できる」は同じ意味なのか
質問文の表現も、回答に影響する可能性があります。内閣を「支持しますか、支持しませんか」と尋ねる場合と、「支持できるか、できないか」と尋ねる場合では、回答者が質問を受け止める際の心理的なニュアンスが異なり得ます。
さらに、質問の前に何を聞いたかも無視できません。物価高への不満や閣僚の問題について答えた直後なのか、政策への期待について聞かれた後なのかによって、内閣全体への評価を考える際の意識が変わる可能性があります。回答を迷う人への追加質問の有無や選択肢の設計も、結果を左右する要素です。
各社の質問文や調査票を確認せず、支持率の差を特定の質問表現だけで説明することはできません。調査方式、質問の順番、回答率、集計上の補正などを総合的に確認する必要があります。

【10月の政治情勢】簗前農水相の辞任は支持率にどう影響した?
2026年10月の調査を読むうえで重要なのが、簗和生前農林水産相をめぐる問題です。自治体の道路予算を削減したとする発言などを受け、簗氏は10月14日に農林水産相を辞任しました。高市早苗首相が問題発覚後、どのタイミングで辞任を判断したのかも、世論調査の質問項目になっています。
ここで注意したいのは、各社の調査時期です。NHKと時事通信の調査は10月12日までに終了しており、14日の辞任後の評価を直接反映した調査ではありません。一方、読売新聞・NNN、朝日新聞、共同通信、FNN・産経は17~18日を中心に調査しており、辞任後の世論を捉えています。
辞任をめぐる回答を見ると、FNN・産経では簗氏の辞任を「妥当」とする回答が85%、読売新聞・NNNでは「当然だと思う」が82%、共同通信では辞任を「当然だ」とする回答が81.5%でした。辞任そのものに対しては、各社の調査で厳しい評価が目立っています。
しかし、閣僚の辞任を妥当と考えることと、内閣全体を支持しないことは同じではありません。FNN・産経の調査では、高市内閣の支持率は62.6%と前月の61.6%から上昇しています。一方、同調査では高市首相の辞任判断の時期について「適切ではなかった」が51.2%に達しました。
朝日新聞の調査でも、簗氏をめぐる高市首相の一連の対応を「評価しない」とする回答が52%でした。共同通信では、首相の判断が「遅過ぎた」とする回答が57.7%となっています。つまり、内閣への支持を維持しながら、個別の人事や危機対応には厳しい評価を下す人がいると考えられます。
この点は、支持率の数字を読み解くうえで見落とせません。内閣支持率は、個別政策や閣僚の行動を一つずつ採点した結果ではなく、政権全体に対する総合的な評価です。特定の問題への批判が強くても、ほかの政策への期待や首相個人への評価が残っていれば、支持率の下落が限定的になることがあります。
【歴代推移を確認】高市内閣の支持率は発足時からどう変わった?
高市内閣の支持率を歴代内閣の数字と比較する場合、発足時の水準と、その後の変化を分けて見る必要があります。2025年10月の高市内閣発足直後は、複数の報道機関の調査で支持率が6割を超えていました。その後、2026年10月には各社の調査で支持率が低下したり、高い水準を維持したりと、異なる動きが見られます。
例えば、朝日新聞の調査では発足時の支持率が68%だったのに対し、2026年10月は50%です。FNN・産経では、発足時の75.4%から今回の62.6%へと変化しています。いずれも発足時より低下していますが、調査機関が異なる数字を直接つなげるのではなく、同じ会社の調査系列で比較することが大切です。
時事通信の10月調査では、支持率が前月比1.7ポイント減の42.4%となり、5カ月連続で低下しました。NHKでも、支持率は前月から2ポイント下がって51%となり、高市内閣発足後の最低水準を記録しました。一方、JNNとFNN・産経では前回比で小幅に上昇しています。
このように、2026年10月の各社調査からは、発足当初の高い支持率から変化が生じていることが分かります。ただし、支持率が下がった会社と上がった会社がある以上、「すべての調査で一斉に支持が急落した」と捉えるのは正確ではありません。
また、歴代内閣との比較では、発足時の政治情勢、選挙の直後かどうか、経済状況、外交・安全保障上の出来事なども異なります。単純に「歴代何位」と順位を付けるよりも、発足から何カ月後にどの程度変化したか、どのような争点と連動しているかを確認するほうが、政権の実態を把握しやすくなります。

【プロの結論】内閣支持率の正しい見方と判断基準
内閣支持率をニュースとして読むとき、最も避けたいのは、最も高い数字か最も低い数字だけを選び、それを国民全体の評価として断定することです。2026年10月の高市内閣をめぐる調査では、JNNの63.0%と時事通信の42.4%という大きな差が確認できますが、調査日と調査方式が異なるため、数字をそのまま横並びにして政権の評価を決めることはできません。
判断に迷ったときは、次の4点を順番に確認すると、ニュースの読み違いを減らせます。
- 同じ調査機関の前回比を見る:その会社の調査で支持率が上がったのか、下がったのかを最初に確認します。継続調査は、政権への評価が時間とともにどう変化したかを把握するのに役立ちます。
- 調査日を確認する:大臣の辞任や政策発表の前後では、回答者が受け止めている情報が異なります。調査がニュースの前なのか後なのかを確かめます。
- 不支持率と回答保留の割合も見る:支持率が下がっていても、不支持率が同じ程度上がっているとは限りません。「わからない」「答えない」などの回答がどう変化したかも重要です。
- 複数社の共通点を探す:支持率の水準が違っていても、同じ争点への批判が複数社で確認できるなら、世論の共通傾向を読み取る手がかりになります。
標本誤差にも注意が必要です。単純無作為抽出を仮定した場合、回答者が約1,000人の調査では、支持率が50%付近なら95%信頼水準での標本誤差の目安は約3ポイントです。ただし、この計算だけで電話調査と個別面接の違い、回答しない人の偏り、質問文による影響まで説明できるわけではありません。
今回のように、同じ週末に実施された調査同士でも10ポイント以上の開きがある場合は、標本誤差だけで説明しようとせず、質問文や調査方式、集計方法を確認することが重要です。支持率の数字は世論を把握するための推計値であり、すべての国民の意見を直接数えたものではありません。
【内閣支持率各社比較】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年10月の高市内閣支持率が最も高い調査はどこですか? A1:10月25日時点で公表されている今回の比較対象では、JNNの63.0%が最も高い数字です。ただし、調査日は10月3~4日で、10月17~18日のFNN・産経の62.6%とは実施時期が異なります。
Q2:内閣支持率が各社で違う場合、どの数字を信頼すればよいですか? A2:1社の数字だけで決めるのではなく、同じ調査機関の前回比、調査日、質問文、調査方式、回答率を確認し、複数社の結果を合わせて判断するのがおすすめです。異なる方式の調査では、支持率の水準そのものを単純比較しないことも大切です。
Q3:RDD方式の世論調査は、インターネット調査より正確ですか? A3:RDD方式は電話番号を無作為に生成して対象者に連絡する方法で、電話調査に特有の利点があります。一方、電話に応じない人の偏りなども生じ得ます。インターネット調査にも回答者の偏りが生じる可能性があり、どちらが常に正確とは一概にいえません。調査対象、抽出方法、回答率、補正の有無を確認する必要があります。
まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準
2026年10月の内閣支持率各社比較では、高市早苗内閣の支持率はJNNの63.0%から時事通信の42.4%まで幅があり、前回比も各社で異なりました。発足時より支持率が低下した調査がある一方、JNNやFNN・産経では前回から小幅に上昇しています。
一方、簗前農林水産相の辞任や高市首相の対応については、複数社の調査で厳しい評価が確認されました。個別の対応への批判と内閣全体への支持が必ずしも一致しない点は、今回の調査を理解するうえで重要です。
今後の支持率を見る際は、単月の数字だけでなく、同じ調査機関の推移、調査日、質問文、調査方式、不支持率を継続的に確認することが判断の基本になります。支持率の高さだけで政権の安定性を断定せず、政策への評価や具体的な争点に対する世論も合わせて読むことで、高市内閣の現在地をより正確に把握できます。 (出典: 内閣支持率 各社 比較(Yahoo!ニュース))